経験豊かな最前線の特別講師が、専門領域の最新動向を直接講義。
大阪医専ならではの「スペシャルゼミ」を一部紹介します。
今回の講義では、
日興技化株式会社技術部担当部長 中村勝美先生を講師に招き、
「オリンピックを支える!救急救命士が知っておくべき、CBRNe(シーバーン)災害対策」

中村先生は、陸上自衛隊研究本部第2研究科特殊武器研究室長等を歴任され、
現職に就かれています。
今回は救急救命学科だけでなく、高度専門士看護学科の「救急・災害看護専攻」
の授業として「CBRNe」災害についての講義が行われました。
「CBRNe」とは、化学(Chemical)・生物(Biological)・放射性物質(Radiological)・
核(Nuclear)・爆発物(Explosive)の頭文字を組み合わせた略語です。
戦争やテロだけでなく、平時でも起こり得る災害の対策を学びました。
過去に起きた、地下鉄サリン事件や福島第一原子力発電所事故などの事例を基にした
消防の動きの解説に、学生も真剣な眼差しで受講していました。
中村先生からは、「CBRNe災害は実際に過去に起きており、その特性を理解しておいてほしい。」
とのお言葉がありました。
現在のコロナ禍も同災害のひとつ。
受講した学生たちは、将来直面するかもしれない災害に対する意識が更に高まった様子でした。