経験豊かな最前線の特別講師が、専門領域の最新動向を直接講義。
大阪医専ならではの「スペシャルゼミ」を一部紹介します。
今、医療現場で不可欠とされる「チーム医療」とは、
病気や障がいを持つ患者さんとその家族を中心に、各分野の専門家が連携し
治療・ケアにあたること。
大阪医専では、日頃から「チーム医療」の時代に対応した実践教育を展開しています。
今回の講義では、
六甲アイランド甲南病院 循環器内科部長 水谷和郎先生を講師に招き、
「災害医療の現場から~阪神淡路大震災の記憶~」
をテーマにお話いただきました。
講義が行われたのは1月17日。震災からちょうど25年の節目の日でした。
震災当日に震源地に近い病院内で撮影された映像では、救急隊が搬送してくる患者さんに
医師や看護師などが臨機応変に処置をする姿が映されており
学生たちは災害の恐ろしさを再認識することができました。
受講した学生の感想(一部)
これからいつ地震などの災害が起こるか分からない。いつ起こっても焦らず対応できる人に
なりたいです。私たちも大きな災害を経験していないけれど、これから生まれてくる子は
昔にあったことを知らないので私たちが伝えていかなければいけないと思いました。
映像を見たとき、この現場にいた医師の判断はとても凄いと思いました。
人を助けたいという一心で看護師になろうと思いましたが、このようなリアルで辛い現場が
あったのだと心に刻んでおきます。
今日の講義を忘れず、トリアージの大切さや情報交換の大切さをしっかりと
受け止めていきたいと思いました。災害が起こることを想定した訓練をしっかり行い
本当に災害が起きた時にスムーズに行動ができるように備えておく必要があると分かりました。
当時の病院の映像を初めて見て、ただただ唖然としてしまいました。
皆の命を助けたいという気持ちと、助かる命を優先していかねばならないという2つの気持ちの中で
医療従事者として動くことが自分にはできるのだろうか、と考えさせられました。